オリーブの栽培の注意点

土壌

中性~アルカリを好みます。
日本の土壌は酸性に偏りがちですので、その場合、有機石灰などで慣らしてから地植えして下さい。
砂土~埴壌土まで育ちます。埴土は避けましょう。保水力があり水捌けの良い土壌が適しています。日照、土壌のpHと水はけで育成の速度と収穫する量は大きく変動します。

肥料

植え替えした年は根がつく頃に1回(2週間~1ヶ月後)、秋に1回程度。以降、花が咲く前の2月~3月頃に1回、実をつけた後の10月頃にさらに1回追肥する。大きく育って来たら、6月にも1回追肥。

水やり

植え付け後は多めに水をやり、乾燥防止の稲わらなどでマルチします。
年間1000mm程の降雨量があれば問題ありません。ただし、日照りが続く場合には潅水が必要。

病気と害虫

主な病気として炭疽病と梢枯病があげられます。梅雨時期を中心に湿度が高い頃に発生しやすい。対策として、枯れた個所を取り除き、日当たりと風の通りを良くします。
害虫としては、アナアキゾウムシの幼虫、テッポウムシ(カミキリムシ)の幼虫が樹皮の中で幹を1周して樹勢を衰えさせてしまいます。その他、ハマキ虫、カイガラムシ、スズメガの幼虫など。対策として、巣食っている個所を見つけたら取り除く、または、虫が寄り付きやすい雑草は排除する。仕方ない場合のみ、薬剤などで部分的に散布。

希少で成長力のあるトルコ産オリーブ(ゲムリック種)栽培マニュアル

トルコ産苗木の特徴メリット

親日国であるトルコは世界2位のオリーブ生産国栽培本数は約1億7000本です。
また、トルコのオリーブオイルの30近くがイタリアに輸出されています。
トルコのオリーブ栽培は、日本と同じく丘陵地で機械化されていないために手摘みで、農薬も使わない栽培が主体です。
今回日本で販売する「Gemlikゲムリック」は古来種原生種という非常に成長力のある品種です。

■鮮度のいい苗木
トルコ航空、トルコ政府関係団体の協力で、トルコの苗木農家から最短の3日で日本に届きます。ご注文頂いた依頼者のところには1週間以内に届きます。

■価格が安い
生産者用のイタリア産苗木の半額程度

■成長力がすごい
大きな幹と沢山の根、45年でしっかりと実をつけます。

■自殖性が強い
自家受粉するので、結実にムラがない。

植え付けの方法

畑植えの場合は土に栄養分がないので、掘った土に苦土石灰、完熟肥料を混ぜて埋め戻します。
(生育を良くするためには、植え付けの1ヶ月前に行いましょう)3月~4月上旬が適期で秋植えも可能です。植え付け間隔は5m×5m(40本/10a)にします。将来の日当たり、通風と作業効率を視野にいれます。

オリーブの苗木(イタリア産)・植込みの土地の条件

★2.5年生オリーブ苗の接木。
★主幹がおおきいものから選ぶ。(葉も健康的なもの)
★直根の伸が良い物。
★平地・斜面・寒冷地・内陸部・海岸沿い(それぞれ気象状況が異なり成育に差がでます。)

苗木の植込み
★ポットで管理してある苗の土と畑植えでの土は条件が違うのでポットの土は全て落とし植込み土にした方が成長が良い。
★ポット内で縮こまった根は広げてあげて根の高低ごとに広げる。
★直根があれば、そのまま直下へ下ろす。

オリーブ栽培マニュアル

水やり
鉢植え/夏場外の場合は朝か夕に毎日潅水、建物の中は2日に1回。
地植え/基本雨水、地面が乾燥していたら潅水する。暑く雨のない日は夕方に潅水。

土えらび
鉢植えの場合、水はけをよくする。赤玉やパーライト、動物性の発酵堆肥、もみ殻燻炭を土壌にき込み1週間程度寝かしてから植え付け。地植えの場合は、水はけの良い場所を選び、赤玉(中)や腐葉土、もみ殻燻炭を鋤き込む。
土壌のpHは7.5とややアルカリを保つ。酸性に傾くと葉が黄色くなり樹勢も衰える。

害虫:アナアキゾウムシ、ハマキムシ、スズメガ、コガネムシ(幼虫)
病気:梢枯病、炭疽病