オリーブプロジェクトについて

オリーブはモクセイ科の常緑高木です。地中海地方が原産とされ、紀元前数千年の昔から栽培されたオリーブは、ギリシャ神話では「聖なる木」と表現され、豊穣・富の象徴とされてきました。花は芳香があり淡緑白色。果実は熟すと黄緑色から黒紫色になり、油を搾るほか食用にされています。オリーブは平和の象徴とされ、国際連合の旗は世界地図をオリーブの葉で囲んだデザインになっています。

オリーブプロジェクトについて

近年、オリーブの生産は日本各地でも行われるようになり、その取り組みは加速度的に広がりを見せています。オリーブと聞くと、南ヨーロッパの温暖な気候で栽培されているイメージを持たれる方が多くいると思います。ギリシャ、スペイン、イタリアがその代表格ですが、実はそれ以外の国々でも古くから栽培は行われています。私たちは、それらの国の中でオリーブ栽培に最も古くから関わってきた“トルコ”に着目し、幾たびか視察も重ねてまいりました。卜ルコのオリーブが他国に比べ優れている点は、栽培に適したその気候と農薬や遺伝子組換えに頼らない昔ながらの生産方法にあります。さらに、トルコは大変な親日国でもあり、お互いを信頼し誠実に事業を進めていけると確信しました。
今回、このプロジェクトを始めるにあたり、昔からトルコと交流のあった和歌山に10万本ものオリーブを栽培する「オリーブ村」構想の実現を目指しております。さらに、規模は異なりますが福岡県や千葉県など全国の各地でオリーブプロジェクトが準備されています。
これら各地で始まるオリーブプロジェクトが各地域の様々な課題解決の糸口となっていけるよう皆様のお力をお借りしながら魅力ある事業にしてまいりたいと考えています。

ついに日本上陸!トルコ原種ゲムリック種オリーブ

「きずなオリーブプロジェクト」でトルコから輸入する苗は、ゲムリック種。トルコ政府に認可された伝統ある品種です。
日本で初めて輸入し、日本での普及活動を通じて、トルコと日本の交流に貢献しております。

無農薬栽培のトルコ産オリーブ

トルコは世界第4位のオリーブ生産国で、約9000万本ものオリーブの木が植えられています。
トルコのオリーブ栽培は無農薬で、日本と同じく平地でなく主に斜面地で栽培されているため機械化ができません。そのために小規模農家による栽培が中心です。
日本人がトルコからオリーブの苗木を購入することは、親日のトルコのオリーブ農家からとても感謝されます。トルコは、これからも日本との深いつながりを希望しています。私たちが1本でも多くのトルコオリーブ苗木を購入することで日本とトルコの友好に貢献することができます。

1890年(明治23年)9月16日夜、オスマン帝国最初の親善訪日使節団を乗せた軍艦「エルトゥールル号」が串本町樫野埼沖で台風による強風と高波により座礁し、沈没しました。この事故により587名の命が奪われる大惨事となりましたが、事故の知らせを聞いた大島島民の懸命の救助活動により69名を救出することができました。この遭難に際し、大島島民が行った献身的な救助活動が、それからトルコの人々の間で語り継がれています。